【書評】お金の流れで読む日本と世界の未来〜次なる有望な投資先は北朝鮮らしい〜
令和一発目のブログ更新!!
こんにちは、よっこです。
今日はジム・ロジャース著の「お金の流れで読む日本と世界の未来」を読んだ感想を綴ります。
ジム・ロジャースはジョージ・ソロス、ウォーレン・バフェットに並んで世界3大投資家と称される大富豪です。実はなんとこの方、過去のリーマンショックやトランプ大統領当選を予言して言い当ててるのです。
そんな伝説の投資家が日本と東アジアの経済をどう見るのか、「5年後、アジアで一番幸せな国はどこか?」をテーマに、日中韓の将来を「お金の流れ」から鮮やかに読みとくというような内容になっています。
歴史は韻を踏む
ジム・ロジャースのものの考え方、相場の読み方は基本的に「歴史は韻を踏む」を基準にしているようです。
有望な投資先を探す時に、とにかく各国の歴史書を読み漁り、実際に現地に赴いたり、急成長している企業の経営者に会いにいくのだとか。
その中で、世界の出来事のほとんどは、以前にも起きている。まったく同じ出来事が起きるわけではないが、何かしら似た形の出来事が、何度も繰り返されていることに気づいたそうです。
日本の未来を世界史から照射する
私がもし10歳の日本人なら、ただちに日本を去るだろう
悲しいですね。笑
実はジム・ロジャースは大の日本びいきで知られているみたいですが、日本の今後の展望についてはどうしても悲観的に見ているみたいです。
その理由はシンプルで、人口が減り、借金が膨らみ、外国人を受け入れないといったことが問題みたいです。そうした国々が滅びていくのは「歴史の必然」だとか。
では、私たち日本人には衰退していくのを待つしかないのか。こうした課題を定義した上で、本著では日本再興への道も提唱してくれています。
日本の強み①クオリティへの探究心
日本の強み②類稀なる国民性
日本の強み③貯蓄率の高さ
上記のような日本のいいところも挙げてもらっているのですが、結論、今の国の政策を根本的に変えていかないとまずいと言ったような内容でした。笑
朝鮮半島はこれから「世界で最も刺激的な場所」になる
本書で一番、目から鱗だったのがこの朝鮮半島の展望の章なのですが、次なる有望な投資先は北朝鮮らしいです。
その理由は、近いうちに北朝鮮と韓国が統一される可能性が高いからだとか。2018年4月に開催された南北首脳会談は、今後の関係を象徴するかのような劇的な出来事でした。
北朝鮮の産業の中で、真っ先に開かれるのはツーリズムであると考えているみたいです。確かに80年間も閉鎖されていた国がどんなところか、みんな見ようと押しかけてくるのは想像がつくような気がします。
また、北朝鮮には豊富な資源、勤勉で教育水準の高い国民性、韓国の少子高齢化問題が緩和するなど、様々なポジティブ材料があるみたいです。
北朝鮮がひそかに進めている開国準備
北朝鮮は昨今、多くの人材をシンガポールや中国に送りこんでいるみたいです。起業や資本主義、所有権や株式市場について学び、開国の準備をしているのだそう。現在の北朝鮮にはまだ株式市場がないですが、いざ作った時のために、市場がどのように機能するのかいま学んでいる最中であるのだとか。
まとめ
今回は新たな投資先を探したいというより、世界情勢の展望を掴みたいという理由で読んでみました。中国がアメリカを抜いて経済の覇権を握り、韓国と北朝鮮が統合されて新たな経済大国になるという説はなかなか説得力があると思いました。
また本著の中では、とにかく今の若者は英語、中国語を話せるようになった方が良いというメッセージが何度も書かれていました。確かに労働力を補うには移民の受け入れは必要になっていくし、人口が減っていく日本だけをマーケットとして考えていては先細っていくだけですからね。
というわけで、最後まで読んでくださりありがとうございました♪