【書評】営業の鬼100則〜シンプルかつド正論〜
こんにちは。
営業職で、日々自分の不甲斐なさに苦しんでいるよっこです。(笑)
今日は早川 勝 著「営業の鬼100則」の感想です。
いや、感想で終わらせてはいけない。実践して吸収しなければ!
ということで、いろんな営業本を読んできましたが、本書の特徴はまずシンプルで読みやすい!
大きく4つのカテゴリー(鬼スキル、鬼戦術、鬼習慣、鬼スピリッツ)に分けられており、一読した後も辞書感覚で読み返すことができると思います。
書き方も1則1ページで非常にコンパクトに、かつ核心をついた言葉が詰め込まれているような感じです。
その中でも特に刺さったセンテンス、「実感していること」、「分かっちゃいるけどできていないこと」を中心に紹介していこうと思います。
Skills〜鬼技術〜
09 自分の「勝手な都合」でアポの日時を決めろ
最もヘタクソなアポ取りの典型パターン、それは「いつ頃ご都合がよろしいですか?」という問いかけらしいです。これは自分の経験でもすごく分かる!と思いました。大体このアポとりだと「今は分からないので、また連絡します」という風に先延ばしにされることがかなり多いんですよね。
本書を読んで早速実践しているのが「〇日か〇日ならお伺いできるのですが、どちらがよろしいですか?」という風にAorBで問いかけること。whenで聞くから思考停止して面倒臭くなるのかなと思いました。この聞き方でアポ取りするとかなり成功率が上がったと思います。
Action〜鬼戦術〜
28 売るその前に「自分自身」を完全に説得しておけ
これもめちゃくちゃ分かります。営業員が自信を持って勧められないものを売るのってかなり失礼ですよね。そのために扱っている商品が心底好きになれるまで研究を重ね、その商品の「売り」を見出す作業は絶対に必要だと思います。
39 「売ってあげる」でいい 卑屈になってペコペコ媚びるな
媚びた営業マンからモノを購入したいというお客様はいません。例をあげると、「営業マンみたいんなドクター」がいる病院があったとしたら診察して貰いたいと思えるか、で考えると分かりやすいと思います。本来のドクターは怪我や病気で苦しんでいる患者さんを救うため「あなたのために治す」という使命感で働いているはずです。であれば営業マンの使命感も「あなたのために、売ってあげる」でいいのではないでしょうか。たしかに「買ってほしい」という態度は不信感を生みますが、「売ってあげる」という態度の方が信頼できるような気がしますよね。
Habits〜鬼習慣〜
過去を振り返らず未来を憂うな 「今」を生きろ
悩みのタネというのは、大抵「過去」の後悔であったり、「未来」に対する不安だったりがほとんどだと思います。意識が「今」にない時に精神的ダメージを負うのかなと思います。私も朝出社前に何かモヤモヤすることがあったら、瞑想をして心を空っぽにするようにしています。
Spirits〜鬼魂〜
愚かな相手を裁かず「棚に上げた自分」を重ね合わせろ
朝礼でブレまくる営業本部長、無理難題を押し付けては怒鳴り散らす支社長、嫉妬や嫌がらせに執念を燃やす粘着質のライバル社員、あなたの周りにもこれらに当てはまるような人がいるのではないでしょうか。そして気づけば「自分は彼らとは違う人種だ」というような気持ちで相手を見下してはいないでしょうか。正直私には思う節があり、まるで自分のことを言われているように感じました。「自分はあんな人じゃない」ではなく、「自分はあんなことをしてしまわないように気をつけよう」という謙虚な心構えで持つべきですよね。
まとめ
それぞれのカテゴリーで特に心に刺さったものを厳選しましたが、正直全て核心を突いています。読む人の経験や境遇によっては好きな教訓も変わってくるのかなと思いました。営業本を買って、結局参考になったのはほんの一部だったということが多いのですが、「営業の鬼100則」はかなりシンプルかつ濃かったと思います。営業に悩んでいる方は、ぜひ一読してみてください。
それでは最後まで読んで下さり、ありがとうございました♩